路上生活…コロナ禍“住まい”失った人たち
長引くコロナ禍で失業などをきっかけに住まいを失った人たちがいます。9月から路上生活を続ける男性は真冬の寒さの中で、より厳しい状況にさらされています。
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25日夜。東京・池袋の公園では、支援団体による炊き出しに430人以上が並びました。
元清掃業の40代の男性は、病気をきっかけに失業。社員寮を出て、住まいを失いました。9月から路上生活を続けているといいます。
元清掃業の男性(40代)
「路上(生活)するしかなくなってしまって。寒さと寝る場所がないのがつらいですね」「新宿をぐるぐるぐるぐる(歩き回った)。そうしないと耐えられない。どんどん体温奪われていくので」
現金を得るため携帯電話を手放したこともあり、仕事探しがより難しくなったといいます。
元清掃業の男性(40代)
「シフト作るのに『連絡先作って』ってなっちゃうので。(仕事は)ないに等しい」
生活保護を申請し、24日、簡易宿泊所に入った男性。先は見通せないと話しました。
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一方、住まい確保のための支援しているのは宅地建物取引士の柿本志信さん。生活保護受給者など部屋を借りるのが困難な人たちに向けたアパートの準備を手伝っています。風呂トイレ、エアコンつきで、家賃はおよそ5万円。こだわったのは、希望者が無料で使えるWi-Fiです。
住まいの確保を支援・柿本志信さん
「(無料Wi-Fiで)必要な情報のやりとりができる環境を整えること、生活再建の第一歩かなと」
年末年始、東京都はコロナ禍で住まいを失った人に、都内のビジネスホテルを無償で提供しますが、継続的な支援が求められています。