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バス置き去り「安全装置」導入進まず――5歳死亡の福岡県でも申請「2%」なぜ? 4月から義務化...県は「6月までに設置促す」

2023年4月21日 10:12
バス置き去り「安全装置」導入進まず――5歳死亡の福岡県でも申請「2%」なぜ? 4月から義務化...県は「6月までに設置促す」

送迎バスに置き去りにされる事故を防ぐための安全装置の設置が4月から義務化されました。ただ、実際には導入が進んでいません。死亡事故のあった福岡県でさえ、補助金の申請は6か所の私立保育園のみにとどまっています。背景には何があるのでしょうか?

 ◇◇◇

■ガイドライン適合の装置なら国が補助

有働由美子キャスター
「送迎バスの置き去り防止装置の設置が4月から義務化ということですが、実際に導入は進んでいるのでしょうか?」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「国はガイドラインに合った装置を設置するのであれば、バス1台あたり最大で17万5000円の補助金を出すとしていますが、なかなか進んでいません」

■種類が多く、品薄状態...悩む保育所

「例えば福岡県では一昨年の 7月に送迎バスに5歳の男児が置き去りにされて亡くなってしまいましたが、その福岡県でさえ、3月末時点で6か所の私立保育園でしか補助金の申請がされていません。これは県全体の2%ほどです」

有働キャスター
「なぜこれほど少ないのでしょうか?」

小栗委員
「導入できていない県内のある保育園は『準備を進めてはいるけれども安全装置の種類がどんどん増えているので、どれが園として必要なのか悩んでいる』と言います」

「さらに『そもそも安全装置が品薄状態で、今注文してもGW明けにならないと入荷しない、とメーカーから言われた』とも明かします。ただ県としては、暑さが本格化する前の6月までには設置を促す方針だということです」

■廣瀬さん「ダブルチェック徹底を」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「早急に設置をお願いしたいところですし、ダブルチェックを本当に徹底してほしいなと思います。今後安全装置が設置されたとしても、変わらずに確認をしながら子どもたちの命を守ってほしいです」

有働キャスター
「一昨年男児が亡くなって、去年も女児が亡くなっています。相当注意していてもエラーは起きるということを前提に、命を預かる皆さん、本当にお忙しいと思いますが、二重三重のチェックで子どもの命を守っていただけるよう、お願いします」

(4月20日『news zero』より)

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