×

台風14号“非常に強い勢力”で九州に接近・上陸のおそれ 長時間の荒天や記録的な暴風・大雨に厳重な警戒を

2022年9月16日 19:41
台風14号“非常に強い勢力”で九州に接近・上陸のおそれ 長時間の荒天や記録的な暴風・大雨に厳重な警戒を
台風14号今後の進路(16日午後6時時点)

台風14号は「大型」で「非常に強い」台風に発達して、日本の南を北上しています。

今後も勢力を維持したまま奄美や九州南部に接近し、上陸するおそれもありそうです。

大型で非常に強い台風14号は、午後6時現在、日本の南にあって、時速15キロで北西に進んでいます。

中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルとなっています。

台風は、今後も海水温の高い海域を進むため勢力を維持し、17日(土)午後から夜にかけて沖縄や奄美に近づき、その後18日(日)には九州南部に接近・上陸するおそれもありそうです。

仮に、非常に強い勢力のまま上陸すれば、2018年9月に大阪など近畿地方で甚大な被害をもたらした台風21号以来、4年ぶりのこととなります。

ただ、上陸するしないにかかわらず、九州付近をゆっくりと北上するため、九州南部を中心とした各地で記録的な大雨や暴風のおそれがあります。

台風の接近に伴い、九州南部や奄美地方では猛烈な風が吹く見込みで、17日(土)には走行中のトラックが横転するほどの風が、18日(日)には一部の住家が倒壊するするほどの風が吹くおそれがあります。

また、17日(土)から19日(月)ごろにかけては、台風本体や周辺の発達した雨雲がかかり、西日本や東日本の太平洋側を中心に非常に激しい雨が降って、大雨となる見込みです。

台風がゆっくりとした速度で九州付近を北上するため、特に九州南部などでは、記録的な大雨となるおそれがあります。

18日(日)に予想される最大瞬間風速は九州南部、奄美55~70メートル九州北部40~60メートル四国35~45メートルなどとなっています。

また、17日(土)夕方から18日(日)夕方までに予想される24時間雨量は九州南部400~600ミリ九州北部300~400ミリ奄美、四国、近畿、東海 200~300ミリ関東甲信100~200ミリとなっています。

西日本を中心に、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重に警戒が必要です。

九州南部や奄美地方では、風が強まる前に頑丈な建物の中に移動し、家の中でも飛来物によって窓が割れるおそれがありますので、窓から離れた場所で過ごすなど、暴風にも厳重に警戒してください。

19日(月)にかけて、西日本では長時間の大荒れの天気に見舞われ、連休明けにかけては、東日本や北日本でも雨や風が強まるおそれがあります。

今後の台風情報に十分注意するとともに、台風が接近する状況では不要不急の外出は控えるようにしましょう。