台風11号は現在、大型で強い勢力となっていて、先島諸島に最も接近しています。今後は、比較的ゆっくりとした速さで東シナ海を北上するでしょう。

6日以降は、進路を次第に東よりに変え、7日にかけては、暴風域を伴ったまま速度を速めて日本海を進む見込みです。

4日は、先島諸島で60メートルの最大瞬間風速が予想されています。明け方にかけては、一部の家屋が倒壊するくらいの猛烈な風が吹くおそれがあります。台風の動きが遅いため、先島諸島では昼過ぎにかけて、長い時間、暴風が続きそうです。

また、4日夜遅くにかけて予想される雨の量は、先島諸島で200ミリ、沖縄本島地方で150ミリとなっています。午前中は、線状降水帯が発生するおそれがあり、局地的には雨量がさらに増えるおそれがあります。暴風や高波、高潮、大雨に厳重な警戒が必要です。

また、西日本から東日本でも、湿った空気が流れ込むため、大雨となる所がありそうです。予想雨量は、九州南部で180ミリ、奄美、四国、東海で150ミリなどとなっていて、そのあとさらに増えそうです。

6日から7日は、台風が日本海を進むため、西日本から北日本の広い範囲で暴風が吹くおそれがあります。

こまめに情報を確認し、早めに台風への備えをしてください。