福岡県吉富町の職員が町長などからのパワハラを訴え自殺しようとした問題で、町長らが会見を開き「直接のパワハラはない」と否定しました。

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11日午後3時すぎ、福岡県吉富町の花畑明町長が会見に臨みました。

吉富町　花畑明町長
「現時点では報道の内容と食い違う部分もあるようです」

みずからに向けられた“パワハラ疑惑”について、“食い違う部分がある”と主張したのです。

町によると去年9月、20代の男性職員が花畑町長やほかの上司から「パワハラを受けていた」などという遺書を書き、自殺を図りました。男性職員は現在も休職して療養を続けています。

町は第三者委員会を設置し、パワハラの有無や自殺未遂との因果関係を調査することを、11日に発表しました。

吉富町　花畑明町長
「心が痛いばかりであります。しかしながら、真実をつまびらかにするためには、第三者委員会を設けるのが最善の策と考えました」

“心が痛い”としながらも…

吉富町　花畑明町長
「いろんな声かけ、励まし、叱咤（しった）激励いろいろありますので、そんな中でやっていましたし、私は今回の自殺未遂に関して直接のパワハラはないと断言させていただきたい。要するに違いというか、そごが大きすぎて」

一方、町長を巡っては、別の職員2人に対し「こんなやつは役場にいらん」「すぐ辞めさせろ」などと声を荒らげ、拳を上げたという証言もあります。

吉富町　花畑明町長
「拳は上げました。げんこつをするフリをしました。適切ではなかったと思います」

町は4月16日に臨時議会を開き、予算案が可決され次第、第三者委員会を立ち上げる方針です。