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ちばてつや氏ら、都の過激性描写規制に抗議

2010年3月15日 18:58
ちばてつや氏ら、都の過激性描写規制に抗議

 漫画やアニメの中で18歳未満のキャラクターの過激な性描写を規制する案が東京都議会に提出されている。これに対して、漫画家のちばてつや氏や里中満智子氏らが15日に記者会見し、表現の自由が奪われるとして抗議した。

 東京都が提出した青少年健全育成条例の改正案は、漫画やアニメ、ゲームなどで18歳未満という設定のキャラクターの性描写が含まれる場合、まず業界に販売自主規制を求め、特に過激な表現については青少年への販売を禁じるとしている。去年、国会で検討された児童ポルノの規制は、実在する子供の写真などを対象にしていたが、都の案は、実在しない漫画のキャラクターについても子供に悪影響があるとして規制の対象にしている。

 これに対して、15日に漫画家が都庁を訪れ、規制の対象があいまいで表現の自由が奪われるとして反対した。また、出版社も東京に本社がある会社が多く、都の条例であっても全国に与える影響が大きいとして改正案に反対している。

 この条例改正案は、19日の都議会総務委員会で採決される予定。