岸田前首相襲撃事件 被告に懲役15年を求刑「国政に大きな影響を及ぼすおそれがあった」
岸田前首相の近くに爆発物を投げ込んだとされる男の裁判員裁判で、検察は懲役15年を求刑しました。
木村隆二被告は2023年、和歌山市の漁港で、選挙の応援に訪れていた岸田前首相の近くに自作の爆発物を投げ込み、2人にケガをさせたとして、殺人未遂などの罪に問われています。
これまでの裁判で、木村被告は「人を害するつもりはなかった」などと述べ、殺意の有無が大きな争点になっています。
10日の裁判で、検察は「爆発物は大きな音が出るだけではなく、実験結果などから相当な殺傷能力が認められる」と指摘しました。そのうえで、「現職の総理に対するテロ行為で国政に大きな影響を及ぼすおそれがあった」として、懲役15年を求刑しました。
一方、木村被告は「皆様にご迷惑をおかけし大変申し訳なく思っています」と述べました。判決は今月19日に言い渡される予定です。