「エコーウイルス11型」赤ちゃんの死亡例3件受けて全国調査開始 厚労省
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日本小児科学会などによりますと、「エコーウイルス11型」とは、かぜの原因となるウイルスの一つで、多くの場合は感染しても無症状ですが、赤ちゃんが感染すると心筋炎や髄膜炎などの重い疾患を引き起こすおそれがあります。
国立感染症研究所などによりますと、去年8月以降、東京などで生まれてまもない赤ちゃんが急性肝不全などを発症して亡くなり、「エコーウイルス11型」が検出されたケースが3件あったということです。
こうした事態から厚労省は、原因や感染経路などについて調査するため、全国の医療機関に対して、感染が疑われる赤ちゃんの症例について、保健所などに報告するよう求めました。
報告の対象となるのは、心筋炎や急性肝不全などの症状があり、エコーウイルスへの感染が疑われる生後3か月以下の乳児についてで、調査は来年の3月まで行われます。
「エコーウイルス11型」をめぐっては、2022年からフランスなどのヨーロッパで重症化した赤ちゃんの症例の報告が増えていて、WHOが、「一般住民にとってのリスクは低い」とした一方で、注意喚起をしていました。