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主婦年金問題、救済策「運用3号」廃止決定

2011年3月9日 11:02
主婦年金問題、救済策「運用3号」廃止決定

 夫が退職したり、離婚したりした際に年金の種類を切り替えていない専業主婦の年金問題で、細川厚労相は8日夜、保険料を払っていなくても払ったとみなす救済策「運用3号」の廃止を決め、担当課長を更迭するなどの処分を発表した。

 8日夜に菅首相らと協議した細川厚労相は、「運用3号」を廃止する代わりに、切り替え忘れた期間を、年金の受給に必要な25年の加入期間に含むことができることや、保険料は全額遡って払えるようにすることなどを柱に法律を改正し、対応することを決めた。また、適切な報告を怠ったとして担当課長を更迭する他、閣僚に就任した去年9月から今年4月までの給与を全額返納するなどの処分も明らかにした。

 細川厚労相は、この年金法改正案を今国会に提出し、野党の協力も得て成立させたい方針だが、自民党など野党側は細川厚労相の対応を問題視して辞任を求めており、追及が今後も続く見通し。