町長“パワハラ”認め謝罪も「ジョークを挟んだ」と釈明……職員は「納得できない」 愛知・東郷町
15日、愛知・東郷町の議員の前で頭を下げた井俣憲治町長。自身のパワハラとみられる発言を一部認め、謝罪しました。
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愛知・東郷町 井俣憲治町長
「多くの皆様方にご迷惑をおかけいたしましたことを、冒頭深くおわび申し上げます」
15日午前9時すぎ、愛知・東郷町の議員の前で頭を下げた井俣憲治町長。自身のパワハラとみられる発言を一部認め、謝罪しました。
井俣町長
「私自身がジョークを挟んだ会話を好む傾向があるということもあり、今回不適切と私自身も思っているワードとかが上がっているものも、そういった中で出てきているものだと認識しております」
職員との距離が近く、“ジョークを挟んだ会話”の中だったと釈明しました。
井俣町長とみられる音声データ
「今、○○くんがやってる仕事さあ、パートのおばちゃんだってできるんじゃない? 3年勤めたら。じゃあパートのおばちゃんと同じ価値しかないの」
「一番いいカーボンニュートラルはさあ、『東郷町からでてけ』だろ。アホほど税金上げて誰もおらんくなったら東郷町だけCO2すごい減っていくわけ。殺人犯に5万円ずつやりゃあいい。子ども産まない人に5万円ずつやりゃあいい。それが一番CO2発生させないんだけども、でもそうじゃないでしょ」
自身の発言と認めた、これらの音声も“ジョークを挟んだ”ものだったのでしょうか。
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職員主導で行われた、町長のパワハラ疑惑に関するアンケート結果には、「『死ね』『おまえら殺すぞ』などと言われた」「これから病気休暇に入る職員に『いつ巨乳になって帰ってくるの?』と発言していた」といった回答がありました。
アンケートを受け取ったおよそ230人のうち、回答したのが72人。その半数以上が「町長からハラスメントを受けた、または見た」と答えていました。
井俣町長は15日朝、職員に対しても自身の言動について謝罪の場を設けました。
その場にいた職員の1人は、「とにかく謝ればいいでしょ、っていうような。自分は全然納得ができない」と話していました。
井俣町長
「パワハラといわれるワードは使ったとして、皆様に謝罪しなければいけない。また、セクハラにつきましては私の認識とずれているところがあるということであれば、第三者委員会でしっかりとご判断いただく」
井俣町長は16日、記者会見を開くとしています。