宝塚歌劇団「上級生からのパワハラ行為」認定せず 劇団員の死亡問題で
宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題で、劇団側は14日、外部の専門家による調査報告書を公表しました。遺族側が主張する「上級生からのパワハラ行為」は認定しませんでした。
宝塚歌劇団・木場健之理事長「ご遺族の皆様には大切なご家族を守れなかったこと、心より深くおわび申し上げます」
劇団のトップ、木場健之理事長は会見でこのように謝罪し、理事長を辞任すると発表しました。
この問題は今年9月、劇団の「宙組」に所属する25歳の女性の遺体が兵庫県宝塚市の自宅マンションの敷地内で見つかったもので、警察は自殺とみて調べています。
調査チームは関係者70人以上から聞き取り調査を行い、劇団側が14日、結果を公表しました。
それによりますと、女性は新人公演の「まとめ役」として長時間活動していた上に、上級生からの指導で「強い心理的負荷がかかった可能性が高い」と認定しました。
一方、上級生からの指導は「社会通念上、許容される範囲だった」とし、「いじめやパワハラ」は確認できなかったと結論づけました。