検出されたプベルル酸“腎障害引き起こす”厚労省確認 小林製薬「紅麹」問題
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントを摂取した人に健康被害が相次いだ問題で、厚生労働省は、健康被害のあった製品から検出された「プベルル酸」が腎障害を引き起こすことが確認されたと明らかにしました。
「紅麹原料」を含むサプリメントをめぐっては、厚労省と国立医薬品食品衛生研究所が、健康被害の報告が多かったロットの製品を分析するなどして原因物質の特定を進めています。
これまでに、製品からプベルル酸が検出されたことが分かっていましたが、厚労省は28日、このプベルル酸をラットに投与した結果、腎障害を引き起こすことが確認されたと明らかにしました。
また、小林製薬の大阪工場と和歌山工場で青カビが採取され、これらの青カビを培養したところ、プベルル酸が作られたということです。
さらに、プベルル酸以外にも紅麹原料の有用成分「モナコリンK」に青カビが混入したことで作られたとみられる2つの化合物が検出されたことも明らかにしました。
厚労省は引き続き原因物質の究明を進めるとしています。