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山林火災、延焼の拡大見られず 一部地域の避難指示解除を検討 大船渡産のワカメで支援の動きも

2025年3月6日 20:41
山林火災、延焼の拡大見られず 一部地域の避難指示解除を検討 大船渡産のワカメで支援の動きも

岩手・大船渡市の山林火災は現在、延焼の拡大は見られず、一部地域の避難指示解除が検討され始めました。こうした中、大船渡産のワカメを緊急販売するなど、支援の動きが広がっています。

   ◇


効果は抜群だったようです。

記者(6日午前11時すぎ)
「大船渡市上空です。雲が多いのですが、煙のようなものが上がっているようには確認できません」

大船渡市の担当者(6日午前11時ごろ)
「昨日からの雨の影響もあり、だいぶ火勢は弱まっている」

連日、山の至る所から上がっていた煙は、“待望の雨”により、ほとんど見えなくなりました。山林火災は9日目となる6日、初めて延焼拡大は確認されず、焼失面積は5日と同じ、約2900ヘクタールでした。

避難が続く住民
「恵みの雨、よかったなと思ってほっとしています」

避難が続く住民
「恵みの雨ですね。鎮圧になって鎮火すれば戻れるんだろうけどね」

ただ、鎮圧発表はされず。

記者(午前10時半ごろ)
「今、散水を始めました」

山の一部で白煙が確認されたということで、6日も消火活動は継続。大船渡市では今も4298人が避難生活を余儀なくされる中、“日常に戻る”ための検討が始まりました。

大船渡市の担当者(午前11時ごろ)
「赤崎町の一部地域について、現在、避難指示解除を検討中です」

避難指示の解除が検討され始めたのは、赤崎町の大船渡湾側の地域。解除の時期は未定ですが、延焼範囲や煙の状況などから判断し、発表するということです。

赤崎町から避難した住民は…

「それは本当に助かります。(避難所は)家にいるようにはいきませんから、でもよくしてもらってるから、なんとか生活しています」

「一日も早く帰りたいです。着の身着のまま逃げてきましたから、服とかズボンとか衣類がほしいです」

   ◇

大きく広げたい支援の輪。6日朝、東京・銀座のアンテナショップで、大勢のお客さんが手にとったのは…


「岩手県大船渡市のワカメです」

火事が起きる前に大船渡市で水揚げされた、早採れのワカメです。ワカメの売り上げの一部は大船渡市に寄付するといいます。企画したのは、火災で避難とワカメ漁休業を余儀なくされた地元の漁師です。

──袋詰めの時はどんな気持ち?

マルカツ水産 佐々木晶生代表取締役
「毎日、山火事ばっかり見ていたので、初めてその日だけ火事のことも考えないで夢中になれた」

支援したいと集まったお客さんは…

都内に住むお客さん(76)
「こんなことぐらいしか我々できませんから、気持ちでね。5袋買っちゃいました」

早採れは茎まで食べられるという大船渡市のワカメ。3月中旬から収穫のピークですが…

マルカツ水産 佐々木晶生代表取締役
「ワカメ漁に関しては、町にまだ立ち入りができない状況続いてますので、いまだ生産はできずにもどかしい気持ちでいます」

自宅が無事かもまだ確認できていません。

マルカツ水産 佐々木晶生代表取締役
「我々はまず漁師なので、家がなくても船があれば、どうにかやり直せます。がんばるだけです」

販売は7日も行われます。

(3月6日午後5時40分ごろ放送『news every.』より)

最終更新日:2025年3月6日 20:42
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