課題は…戦後に日本へ復帰の4地域つなぐ交流会
沖縄がアメリカの統治下から日本に復帰して来月で50年の節目を迎えるのを前に、戦後、日本への復帰を経験した4つの地域をつなぐ交流会が開かれました。
これは沖縄が復帰した1972年生まれの「復帰っ子」と呼ばれる世代でつくる団体が企画したもので、1952年に復帰した鹿児島のトカラ列島、1953年に復帰した奄美群島、そして1968年に復帰した東京の小笠原諸島、それぞれの関係者をオンラインで結んで行われました。
参加者からは復帰前、本土との往来に苦労した歴史や、それぞれの地域で展開された復帰運動やその意義、また復帰後の島の振興の課題などが報告されました。
さらに、アメリカ統治や日本復帰の経験者が高齢化する中で、当時の記憶をどのように後世に伝えていくのか、共通の課題として指摘されました。
また、小笠原や沖縄、奄美には世界自然遺産に登録された地域もあり、豊かな自然をどう守っていくのか、連携して考えていきたいとの声も聞かれ、参加者らはさらに交流を深めていくことを確認しました。