夜には沖縄本島辺戸岬と与論島でかがり火も 来月沖縄復帰50年
沖縄は来月、アメリカの統治下から日本に復帰して50年の節目を迎えます。分断された歴史を語り継ごうと、かつて「国境」となった沖縄県と鹿児島県の間の海上で集会が開かれました。
28日朝、沖縄本島の国頭村と鹿児島の与論島から20隻あまりの船が、かつて「国境」となった北緯27度線を目指して出港しました。
70年前の28日は、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本が主権を回復した一方、沖縄や奄美が日本から切り離された日です。
その後、奄美が復帰し、「国境」となった北緯27度線では1960年代、沖縄返還を求める海上集会がたびたび行われました。
分断の歴史を語り継ぎ、互いの交流を深めようと10年ぶりに集会が再現されました。
復帰運動にも参加した人「本当に懐かしいですね。(基地問題など)日本政府の沖縄に対する不平等が続く限り沖縄の訴えは続くだろう」
夜には、沖縄本島最北端の辺戸岬と与論島で同時にかがり火がたかれ、本土復帰にかけた思いを振り返りながら、基地問題の解決と平和への思いを新たにしていました。