札幌すすきのホテル殺人、母親に懲役1年6か月を求刑 判決は5月7日に
札幌・すすきののホテルで頭部のない男性の遺体が見つかり、親子3人が起訴された事件の母親の裁判で、検察は母親に対し、懲役1年6か月を求刑しました。
起訴状によりますと、田村浩子被告は2023年、娘の瑠奈被告が殺害し、切断した男性の頭部を自宅に隠すことを容認し、死体遺棄を手助けした罪などに問われています。
浩子被告は初公判で起訴内容を否認し、裁判では浩子被告の行為が手助けにあたるかが焦点となっています。
論告で検察は「瑠奈被告の意思を止めることなく尊重した」と指摘。「損壊や死体遺棄を継続する瑠奈被告の日常生活を心理的にも物理的にも支えた」などとして、浩子被告に懲役1年6か月を求刑しました。
一方で、弁護側は「頭部が自宅に持ち込まれた時点で、死体遺棄は終了していて、隠匿を容認したと評価することはできない」などと主張し、改めて無罪を訴えました。
裁判は結審し、判決は5月7日に言い渡されます。
最終更新日:2025年3月17日 21:59