リニア中央新幹線、トンネル工事を一時停止 品川付近で掘削機に故障 JR東海
東京・名古屋間を40分で結ぶリニア中央新幹線のトンネル工事について、JR東海は掘削機に故障が見つかり工事を一時停止していることを発表しました。
JR東海は東京・品川駅近くの「北品川非常口」から名古屋方面に向けてトンネル工事を進めています。
しかし、今年2月、土を掘りやすくするための添加剤を注入する設備に不具合が生じたため、「北品川非常口」から50メートルほど掘り進めた地点で掘削機を停止し点検を行ったところ、注入設備の一部の故障が判明したということです。
原因は掘削する土の量に応じて添加剤の量を適切に調節できず、掘削した土が添加剤のはき出し口をふさいでしまったことだといいます。
今後、故障した設備を修繕し、専門家に確認した上で、来年前半にも工事を再開したいとしています。
また、愛知県春日井市でのトンネル工事についても、昨年度中に調査掘進の開始を予定していましたが、掘削機の一部損傷が見つかったため、開始が遅れているということです。
JR東海は今回の工事一時停止により工期に大幅な遅れはないとしていますが、リニア中央新幹線をめぐっては2027年の開業を目指しているものの、静岡県が着工を認めておらず開業時期については不透明なままです。