国交省基幹統計書き換え問題 調査票精査が8割程度完了
国土交通省による建設業の基幹統計が書き換えられ、二重計上されていた問題で、統計を復元するために使うデータベース作成のため、約55万枚の調査票の精査が8割程度完了したことなどが明らかになりました。
不適切な処理がなされた統計を復元するための2回目の検討会議が開かれ、調査票の精査状況や、データベースの作成状況などが報告されました。
国土交通省の職員25人がのべ800日をかけて、約55万枚の調査票について、機械で読み取れない情報を手作業で入力したり、合算の継続が疑われるものに関して追加調査をするなど精査し、データベースを作成しているといい、現時点で作業全体の8割程度が完了したということです。
検討会議では、統計復元に必要な手法についての議論が進められていて、座長を務める青山学院大学の美添泰人名誉教授によると、最終形に近い複数の案があり、準備中のデータベースに照らし、有効性を確認する作業を行った上で、最も適切な方法を決定すると説明しました。
来月には、この手法を決める方針で、美添名誉教授は決定した手法をもとに「データベースを作れば、今後の統計作成はきれいにいく。間違えようがないシステムができる」と強調しました。