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被災した仙台臨海鉄道、新たに2駅復旧

2012年4月5日 20:47
被災した仙台臨海鉄道、新たに2駅復旧

 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた、宮城県の「仙台臨海鉄道」の仙台港駅と仙台埠頭(ふとう)駅の復旧工事が完了し、5日から貨物の輸送を再開した。

 輸送を再開したのは、仙台港駅と仙台埠頭駅を結ぶ1.6キロの区間で、5日は仙台港駅でセレモニーが行われ、再開を祝った。

 仙台臨海鉄道は、仙台港と、JR東北本線と接続している陸前山王駅を結ぶ全長9.5キロの貨物専用鉄道で、震災前は年間65万トン(総額3億円)を扱う鉄道輸送の要だった。去年11月の仙台西港駅に続き、新たな路線が再開したことで、仙台港周辺で取り扱う貨物の輸送が大幅に改善される。

 仙台臨海鉄道・横田重雄社長「復興に目がけて(物流を)活性化できるように、我々も頑張っていきたい」

 仙台臨海鉄道は、震災前の約半分の一日6往復で輸送を行い、今年9月までに全線再開を目指している。