秋の園遊会 五輪金メダリストらが出席
東京・赤坂御苑で25日、天皇・皇后両陛下が主催する秋の園遊会が開かれ、ロンドンオリンピックの金メダリストらが招かれた。
園遊会は毎年、春と秋の2回開かれ、両陛下が各界の功績者を招いてもてなしをされる行事。25日の園遊会には1700人以上が出席し、ロンドンオリンピックで金メダルを獲得したボクシング・村田諒太選手とレスリング・吉田沙保里選手、柔道・松本薫選手が参加した。吉田選手と松本選手は、あでやかな振り袖を着て登場した。両陛下は、約1時間にわたって会場内を歩いて回り、招待客に声をかけられた。
天皇陛下「東京オリンピック以来の(ボクシング)金メダルですね」
村田選手「周りも大きく変わっておりまして、僕自身、まだ、とまどいについていけておりません」
皇后さま「帰られてからも忙しいでしょうね。大丈夫ですか」
村田選手「はい、大丈夫です。楽しくやらせていただいております」
オリンピック3連覇を含めて世界大会13連覇を果たし、国民栄誉賞が授与されることが決まった吉田選手には、天皇陛下は「厳しい練習を重ねてこられたのでは?」と声をかけられた。
吉田選手「私は3歳からレスリングを始めて」
天皇陛下「3歳から?でも、こういう成果が…」
吉田選手「あきらめずに、ここまで走り続けてきて良かったです。世界一の記録が達成できて、とてもうれしく思っています」
また、両陛下は、松本選手に体調を気遣う言葉をかけられた。
天皇陛下「柔道、良かったですね」
松本選手「ありがとうございます」
皇后さま「素晴らしかった」
松本選手「いい体験をさせていただいて成長しました」
天皇陛下「どうぞ、元気でね」
皇后さま「寒くなってきているから、風邪ひかないようにお体に気をつけて」
両陛下からねぎらいの言葉をかけられた後、村田選手は「光栄なことで、金メダルがとれて良かったなと改めて思いました」と話した他、吉田選手は「着物姿で来ることもあまりないので、すごくいい経験をさせてもらいましたし、また気持ちを新たに頑張れる気がしました」と語った。