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“幻の城”聚楽第の石垣の一部発見 京都

2012年12月22日 9:42
“幻の城”聚楽第の石垣の一部発見 京都

 豊臣秀吉が京都に造った“幻の城”「聚楽第」。謎に包まれたその本丸の石垣の一部が出土した。

 本丸の石垣の一部が見つかったのは、京都御所の西に位置する京都市上京区の一角で、高さ2メートルの石垣が東西30メートルにわたって出土した。聚楽第は、1587年、秀吉が造った城郭式の邸宅で、派手好みの秀吉らしく、金箔(きんぱく)瓦を使うなど豪華な造りだったと伝えられている。

 関白職とともに、聚楽第を譲ったおい・秀次を謀反の疑いで自害させた際、完成してわずか8年の聚楽第も徹底的に取り壊したとされ、「幻の城」といわれてきた。石垣は建設当時の状態のまま見つかっていて、専門家によると、見栄えを意識した立派な造りだという。

 現地説明会は24日午前10時から行われる。