全日空機、日航機と同バッテリーで不具合か
16日、山口宇部空港から羽田空港に向かっていた「全日空」のボーイング787で、コックピットの計器がバッテリーの不具合を示したトラブルについて、全日空は16日、8日に日本航空のボーイング787で火災が起きた時と同じバッテリーに不具合が生じた可能性があることを明らかにした。
全日空・伊東社長は16日午後、太田国交相の元を訪れ、謝罪と状況の説明を行った。国交省によると、煙を感知したとのメッセージが出た際、コックピットと客室で異臭がし、焦げ臭かったとの証言もあるという。
また、エンジンを動かす時などに電力を供給するメーンバッテリーについてもエラーが複数回表示された。全日空などによると、このメーンバッテリーは今月8日、日本航空のボーイング787がアメリカ・ボストンで火災を起こした際の補助動力装置のバッテリーと同じもので、日本のバッテリー販売会社が製造し、フランスのメーカーがボーイング社に提供したものだという。
国交省は運輸安全委員会の調査官などを派遣し、バッテリーに不具合があったのかも含めて調査する方針。
また、今回のトラブルを受け、全日空と日本航空はボーイング787の16日の運航を全て見合わせている。