屋外“脱マスク”議論が活発化 「顔の一部になっているので…」の声も
屋外でのマスク着用ルールについて議論が高まっています。ただ、新型コロナウイルスの感染が収束してもマスクを外すことをためらうという声も多く聞かれました。こうした中、“着脱”を助けるアイテムが人気となり、熱中症が心配されるこれからの季節にぴったりのマスクも登場しています。
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東京・福生市にある保育園では、子供たちはマスクをしっかり着けて歌を歌っていました。“紙芝居”をみる時も、外にお散歩に行く時もマスクは着けたままでした。この保育園では、今年から3歳以上の園児は基本的にマスクを着けるようにしています。
ありんこ保育園 鈴木瑞穂副園長
「感染される方がすごく増えてきたので、対策として着けることにしました」
しかし、これからの時期に不安も…
ありんこ保育園 鈴木瑞穂副園長
「子供たちは動き回って遊んでいるので、ずっと運動しているような状態なので、さらに息苦しくなってしまう。外では外してあげたい。中でも外してあげたいですけど、なかなか難しいと思うので」
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マスクは、今やあって当たり前、“顔の一部”といえるほどに浸透しています。
16日正午過ぎの東京・渋谷で、行き交う人の“マスク着用率”を日本テレビが開発したAIで解析したところ、約92%がマスクを着けていました。
コロナ禍も3年目となりました。東京では16日、新たに2377人の新型コロナウイルス感染が確認される中、今、強まっているのが人との距離がある場合の“屋外での脱マスク”です。街の人に意見を聞いてみました。
「賛成で。部活しているんですけど、どうしてもマスクしないといけないと、汗とか」
「子供とかは、ちゃんと距離取れれば、気持ちよく外して過ごさせてあげたいな」
ただ、その一方で…
「顔の一部になっているので、外すのちょっと抵抗が」
民間の調査機関による「コロナ収束後のマスク使用について」のアンケートでは「コロナ収束後にもマスクを使う」と答えた人が半数以上に上っています。
(いつも必ず使用 22%
できるだけ使用 32.5%
花粉シーズンなどのみ使用 24.9%
使用したくない 13.5%
わからない 7.1%
日本インフォメーション調べ 16~69歳の男女972人対象)
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外したいけど、慣れてしまってもいるマスクについて、“着脱”を助けるアイテムが人気となっています。
それがひもに着けるだけの「マスクチェーン」で、装着時には、顔周りを華やかにする“アクセサリー”として、特に若い女性に人気だということです。
3COINS原宿本店 山崎樹愛璃さん
「しまうほどではない。1回ちょっとだけ外したい時にかけていられる」
さらに、熱中症が心配されるこれからの季節にぴったりのマスクも登場しています。耳かけが上の方にあり下に隙間があるので、“息苦しさ”が軽減されるというのです。人と会う時は、あご側のワイヤを使うことで隙間をふさぐこともできます。
商品名は「風の音マスク」で、開発したのは、山梨・北杜市でバリアフリーの商品開発を手掛ける会社です。
「風の音マスク」を開発 ラハイナーズ・本郷隆之代表
「高齢者施設で介護のお手伝いを定期的にしているんですね。『マスクをしたいんだけど、なかなか苦しくてできない』という方がすごく多かったので」
呼吸のしやすい形を考えた結果、今回のようなマスクになったといいます。高齢者だけでなく、若い人にも使ってほしいということです。