「一時的に喜ばせて…」 北海道の「水柱」再び元の勢いに 周辺住民“がっかり”
先月8日、北海道長万部町の森の中に、突如として現れた巨大な「水柱」。その高さは30メートルにも及びましたが、23日は「木を超えるかどうかの高さ」になっていました。しかし、午後には再び勢いを取り戻し始め、住民からは落胆の声が聞こえてきました。
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何が起きるかわからないのが「自然現象」とはいえ――
周辺住民
「一時的に喜ばせて、またかって感じですね。がっかりです」
23日の展開は、さすがに誰も予想できていなかったはずです。
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先月8日、北海道長万部町の森の中に、突如として巨大な水柱が現れました。後に「低温泉水」であることがわかりました。
その高さは30メートルにも及び、周りの木をやすやすと超える勢いでしたが、23日は「木を超えるかどうかの高さ」になっていました。
町役場の関係者によると、21日から、木の上まで噴き出す様子を見られなくなる時間が長くなってきたということです。
水柱は、1か月半あまりにわたり注目され続けてきました。3連休初日に訪れた観光客にとっては、少し物足りない光景に映ったかもしれませんが、近所の住民にとっては――
周辺住民
「毎日、水柱の音量を測っていまして、数値を見る限りでは、下がっている感じがしていました。とにかく安眠したいですね」
昼夜を問わず響き渡る轟音(ごうおん)。そして、塩害に悩まされ続けてきた住民にとっては、待ちに待った“朗報”となるはずでした。
ところが、勢いが弱まったはずの水柱が、23日午後になると、再び勢いを取り戻し始めたのです。
塩害に悩まされ続けてきた住民は――
周辺住民
「(塩害を防ぐため)毎度、車洗わないといけないから。町のスタンドで洗ってもらうと1100円もとられるから。年金生活で、つらいですね」
町は、水柱の轟音(ごうおん)対策として、防音パネルの設置工事を予定通り、26日から始めるとしています。