大阪府警、過去5年間で犯罪8万件を未計上
大阪府警が8万件に上る事件を計上していなかったことがわかった。4年前には街頭犯罪全国ワースト1を返上したとしていたが、実際は14年連続だったことになる。
大阪府警では去年、2つの警察署で事件の認知件数を少なく計上した問題が発覚し、府警本部が再調査していた。調査結果では同様の問題が、大阪府下の全65の警察署で確認され、自転車の盗難など、過去5年間で合計8万件に上る事件が計上されていなかった。
未計上が急増した2008年には、大阪府警は、街頭犯罪全国ワースト1を抜け出すことを目標に掲げていて、調査に対し、当時の担当者らは「署内に事件を計上しにくい雰囲気があった」などと答えているという。大阪府警は、組織的な統計操作ではなく、担当者の認識の甘さを原因に挙げ、今後指導を行うとしている。