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環境副大臣 福島の除染“基準”で中間報告

2014年8月1日 18:06
環境副大臣 福島の除染“基準”で中間報告

 福島県内の除染をどこまで行うかをめぐり、環境省の井上副大臣は1日、福島市、郡山市、相馬市、伊達市の4市とともに、今後の除染の方向性を明らかにした。

 それによると、空間線量が1時間あたり約0.3から0.6マイクロシーベルトの地域でも、住民の年間被ばく線量は平均1ミリシーベルト程度で、空間線量が0.23マイクロシーベルトを超える地域でも住民の被ばく線量の長期目標を超えない場合があるとしている。そのため、今後の除染にあたっては空間線量ではなく、より実態に即した個人線量の実測値を重視して効果的な除染を進めていくとしている。

 個人線量を重視することで健康への影響をより正確に把握するとともに除染の加速化を図りたい考えだが、実質的な「除染目標の緩和」だとの指摘もあり、反発も予想される。