強い台風１１号は奄美大島の東にあって、北寄りに進んでいる。今後も強い勢力を保ったまま北上し、９日には、九州南部や四国に接近して、早ければ９日夜にも上陸する恐れがある。その後、週明けにかけて、日本海を北上する見込み。一部が暴風域に入ったとみられる鹿児島・奄美地方の奄美大島から鹿児島読売テレビ・中村大輔記者が中継。

　８日午後４時５０分現在、奄美地方の北部の一部が暴風域に入っている。県内では、８日午後２時２０分に喜界島で２８．８メートル、午後２時５３分に種子島で２８．３メートルの最大瞬間風速を観測した。奄美地方では８日から旧盆を迎えているが、墓参りに訪れる人もまばらだった。

　また、台風の接近に備えて龍郷町など２５世帯３５人が自主避難をしている。このほか、奄美市や宇検村の２００戸で停電している。

　奄美地方北部は間もなく台風が最接近する見込みで、引き続き警戒が必要。