福島第一原発の事故をめぐる検察審査会の議決を受けて東京地検は再捜査を始めているが、審査を申し立てた市民グループは８日、起訴するよう求めた上申書を東京地検に提出した。

　業務上過失致死傷などの疑いで告訴・告発され、不起訴になっていた東京電力の勝俣元会長ら旧経営陣３人について、先月、検察審査会は「起訴すべき」と議決した。東京地検は、「不起訴不当」と議決された元常務１人を含む４人について再捜査を始めている。

　検察審査会に審査を申し立てた市民グループは、東京電力への強制捜査や旧経営陣への聴取を行った上で起訴するように求めた上申書を９日、東京地検に提出した。市民グループによると、面会した検察官は「議決の中身を踏まえて捜査する」と応じたという。