子宮頸がんワクチン 副作用把握へ調査強化
厚生労働省は、子宮頸(けい)がんのワクチンについて、副作用を把握する仕組みを強化すると発表した。
田村厚労相は29日午前、子宮頸がんワクチン接種後の「全身の痛み」や「歩けない」などといった幅広い症状が、副作用の可能性があるとして、国に報告するよう医療機関に通知すると述べた。また、そうした患者が病院を変わった場合なども、市町村と連携して経過を追うほか、専門の医療機関をすべての都道府県に置く。
子宮頸がんワクチンの副作用を訴える人は176人(3月31日現在)に上り、厚労省は去年6月、接種を積極的に勧めるのを中断しているが、副作用を正確に把握し、今後の判断材料にする方針。