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牛の個体識別番号書き換えも 産地偽装

2014年8月30日 12:21
牛の個体識別番号書き換えも 産地偽装

 大阪の食肉加工会社が阪神百貨店など8社のギフト商品で産地を偽った牛肉を卸していた問題で、この会社が、出荷の際に牛の個体識別番号を書き換えていたことがわかった。

 食肉加工会社「萬野畜産」は、2007年6月から今年5月までの7年間にわたり中元や歳暮のギフト商品で「飛騨牛」などとうたいながら、実際には異なる和牛を混ぜて、納入していた。商品は阪神百貨店や近鉄百貨店和歌山店、ネット通販会社など8社を通じ、計152商品、約18トンが販売された。

 また、萬野畜産は、偽装の発覚を免れるため、商品を出荷する際に表示が義務付けられた牛の個体識別番号も書き換えていたことがわかった。担当部署の社員全員が偽装を認識していて、必要な量を確保できずにやったと話しているという。