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雨で行方不明者の捜索は難航 広島土砂災害

2014年9月5日 2:37
雨で行方不明者の捜索は難航 広島土砂災害

 広島市で先月20日に発生した大規模土砂災害の行方不明者捜索や復旧作業は、雨の影響で、4日も一時中断した。

 雨に見舞われた4日の捜索は、19時間にわたり中断し、午後1時に2400人態勢で再開された。72人の犠牲者が出ている今回の土砂災害では、今も2人の行方が分かっていない。二次災害への心配からボランティアも終日活動を中止し、自宅の片付けなどは被災住民だけで行われた。

 被災した住民「人手がないと、自分たちの力ではどうにもこうにもいかない。(ボランティアに)来てもらうと本当に助かります」「こういう天気じゃどうしようもない。はかどらない。長くかかると思う」

 被災地でのボランティア活動は、これまで県内在住者に限って募集をしていたが、県外にも広げることになった。ただし、駐車場の確保などの問題から、マイクロバスで現地入りできる10人以上の団体のみとしている。

 被災者の暮らしの立て直しに先が見えない中、国と県、広島市は5日、被災地の地区ごとに、復旧への道筋を示すロードマップを発表する予定。