堺市議 領収書に「本棚」 新たな偽造か
政務活動費の不適切な支出が指摘されている大阪・堺市の市議会議員について、NNNの取材で新たに偽造の疑いがある領収書が見つかった。議員は、この3年間に受け取った政務活動費の全額を返還する意向を明らかにした。
堺市の北野礼一市議会議員(68)は、これまでに政務活動費からゴルフコンペの景品を購入するなど不適切な支出が複数発覚している。これらとは別に、堺市内の商店で机や本棚などを購入したとするウソの領収書を提出した疑いのあることが新たに分かった。
9日朝、取材に応じた商店の経営者は驚きを隠せない様子で「(Q:本棚代と書いてあるんですが)本棚?そんなん俺のとこ関係あらへん。(Q:机と書いてある)なんで家具売らなあかんねん俺ところが。家具は売ることない。こんな名前書いたことない。違う違う。今の領収書出した覚えない、第一」と語った。
北野市議は9日午後1時から開かれている市議会運営委員会で謝罪した。
北野市議「私の不注意により市民の皆様の信用を失墜させましたこと、心より深く深くおわび申し上げます」
北野市議は、あくまで管理ミスであり故意ではないとしながらも、この3年間に支出した政務活動費1000万円余りをすべて返還する意向を明らかにした。