「世間ずれ」本来の意味は…国語世論調査
文化庁は24日、「国語に関する世論調査」を発表した。
調査によると、「やぶさかでない」を「喜んでする」という本来の意味で理解していたのは33.8%だったのに対し、43.7%が「仕方なくする」という違った意味で捉えていた。
また、「世間を渡ってずる賢くなっている」という意味の「世間ずれ」という言葉では、本来の意味で理解していた人が35.6%だったのに対し、「世の中の考えから外れている」と違った意味で捉えていた人は55.2%に上った。
また、最近使われるようになった「造語」についても調査が行われた。告白するという意味で使われる「告る(こくる)」、挙動不審な行動を取る「きょどる」、けなす・否定するという意味で使われる「ディスる」について、それぞれ「使うことがある」と答えた人は「告る」が22.3%、「きょどる」が15.6%、「ディスる」が5.5%に上った。こうした造語が時代に合わせて続々と出来てくるのも日本語の特徴の一つだということだが、広く一般に浸透しているかというとそうでもないようだ。
文化庁は「こうした調査結果を公表することで、国語について考えたり、自分の言葉遣いを見直すきっかけにしたりしてほしい」としている。