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お肌に朗報?iPS細胞を化粧品開発に応用

2014年10月16日 18:19
お肌に朗報?iPS細胞を化粧品開発に応用

 化粧品メーカーのコーセーが、iPS細胞を化粧品開発に応用する研究を始めると発表した。

 iPS細胞とは人の体のさまざまな細胞に変化できる細胞。コーセーではまず、1人の男性から36歳の時から67歳の時までの5回、皮膚の細胞を採取し、iPS細胞を作った。このiPS細胞などを分析した結果、老化の指標の一つである細胞内の染色体の一部「テロメア」がいずれの年齢でも若返っていることを発見したという。

 67歳の皮膚細胞と、67歳の皮膚細胞から作ったiPS細胞の写真を比較すると、iPS細胞では細胞が粒状になっていることが分かる。

 ただ、今回、若返ったのは採取した皮膚の細胞で、肌表面が若返ってシワやシミがなくなるわけではないという。コーセーは研究を続け、老化のメカニズムの解明に加えて、個人の肌に合うオーダーメードの化粧品の開発などにつなげたいという。