ホンダが開発 小型ジェット機初公開
羽田空港で23日、自動車メーカー「ホンダ」が開発した新たな小型ジェット機のお披露目が行われた。
23日、羽田空港でお披露目されたのは、自動車メーカーとして知られるホンダが長年かけて開発を進めていたジェット機。この機体の形は、「Honda Aircraft Company」の藤野道格社長が、フェラガモのハイヒールからインスピレーションを受けて設計したという。
さらに、機体の最大の特徴は、翼の上にジェットエンジンが取りつけられている事だ。通常、ジェットエンジンは機体の後ろか、翼の下に装着されている。しかし、このジェット機は翼の上に取りつける斬新な設計。空気抵抗の軽減を実現し、燃費を良くしたという。
ホンダジェットと名づけられたこのジェット機。最大7人乗りで、航続距離は約2000キロ。東京から上海まで給油せずに行ける。
こうしたクラスのジェット機は「ビジネスジェット」と呼ばれている。ビジネスジェットとは、企業や個人が仕事用に利用する、数人から数十人乗りの小型ジェット機の事。時間に制約される事なく好きな時に利用でき、国土が広く空港が多く整備されているアメリカを中心に使用者が増加している。
ホンダジェットの価格は約5億4000万円。航空機を飛行・販売するための厳しい承認手続きをほぼ終え、今年中には販売される見通し。欧米の個人客からすでに100機ほどの注文があるという。今後、日本での販売も視野に入れ、数年以内の単年度黒字化を目指している。