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中国漁船、事前申請せず小笠原周辺漂泊

2014年11月6日 14:05
中国漁船、事前申請せず小笠原周辺漂泊

 中国漁船によるサンゴの密漁問題で、第三管区海上保安本部は6日、台風を避けるため、小笠原諸島周辺の領海内に中国漁船13隻が事前の申請をせずに漂泊していることを確認した。

 第三管区海上保安本部によると、6日午後2時現在、小笠原諸島の父島と母島周辺の領海内に13隻の中国漁船を確認した。台風20号により周辺は大しけとなっており、漁船は高波を受けて転覆しないよう、ほとんど動かない状態で漂泊しているという。

 領海内で漂泊する場合に必要な事前の緊急避難の申請はなかったが、海上保安本部は人道的観点から漂泊を認め、島に近づかないよう24時間態勢で監視している。また、これまで確認されていた200隻以上の漁船のほとんどは、台風の影響が少ない小笠原諸島から南東方向に移動したという。