中央省庁や企業が集まる東京の霞が関で１０日、警視庁が民間企業と連携してテロ対策訓練を行った。

　訓練は、警視庁の機動隊員や民間企業の職員と警備員ら約６０人が参加し、爆発物が入ったカバンを持ったテロリストが、通行人の女性を人質に取ったという想定で行われた。速やかな避難誘導や、警備犬がテロリストを取り押さえ、爆発物処理班が特殊な機器で爆発物を回収する手順などを確認した。

　国際テロ情勢をめぐっては、「イスラム国」が台頭するなどしており、警視庁は、「国内でもテロの危機は高まりつつある」としている。６年後の東京オリンピックの開催を見据え、民間と連携したテロ対策も強化していく方針。