梅雨なのに各地“災害級”の暑さ…いつまで続く? 気象予報士が解説【バンキシャ!】
2024年、今年初めて気温40℃を記録した地点も出た、七夕の日曜。全国各地で「災害級の暑さ」となりました。梅雨なのにこの危険な暑さはいつまで続くのか、さらなる猛暑も警戒しなければならないのか。気象予報士の伊藤宏幸さんが解説します。【バンキシャ!】
伊藤宏幸 気象予報士
「よろしくお願いします」
桝キャスター
「この土日(6日・7日)本当に暑かったですよね」
伊藤 気象予報士
「本当に暑かったですね。7日の最高気温を見ていきますと、全国的に赤い表示で、紫の表示は35℃以上の猛暑日ということです」
「全国で最も気温が上がったのは、静岡で40℃。今年(2024年)全国で初めての40℃ということになりました。35℃を超えた地点も244地点となりまして、こちらも今年一番の多さとなりました」
桝キャスター
「8日以降、どうなるのか気になるのですが、どうでしょうか」
伊藤 気象予報士
「いま日本付近には熱い空気があって、晴れると35℃以上の猛暑日の目安となる暖気が、西日本から東日本に広がっています。さらに関東付近には熱い空気があります」
「この暖気に注目すると、8日もまだ(熱い空気は)残るような感じになりますので、関東から西日本、猛暑日の所がありそうです」
「9日になると、猛暑のピークはようやく越えていきそうですが、それでもまだ真夏日の目安となる暖気に、西日本から東日本、東北南部にかけて覆われた状態が続きそうです」
「そこで週間予報を見ると、8日の最高気温は、東京は37℃、今年一番の暑さになりそうです。関東の内陸ではまた40℃に迫る暑さの所も出てきそうですね。名古屋から福岡にかけても35℃と猛暑日が予想されています」
「9日以降は、曇りや雨となりますが、それでも30℃から33℃くらい。まとわりつくような蒸し暑さが続きそうです」
「また、新潟は傘マークが並んでいますが、8日・9日は、北陸や東北では非常に激しい雨が降って、大雨となるおそれがあります」
桝キャスター
「まだ7月頭で、梅雨が明けたら夏本番ですけれども、梅雨明けはいつ頃になるでしょうか?」
伊藤 気象予報士
「すでに沖縄・奄美地方は明けていますが、そのほか各地の平年の梅雨明けは、九州南部は7月15日頃、九州北部や中国地方・近畿・東海・関東甲信は19日頃、北陸は23日頃となっています」
「いまは太平洋高気圧が強まっていて、週の中頃から勢力が少し弱まって、また前線がしっかりかかってきそうです。今年の梅雨明けは大体、平年に近いあたりになると思いますが、それまでは梅雨末期の大雨に警戒が必要ということになります」
桝キャスター
「大雨というと6日、東京で『ゲリラ雷雨』もありました。とくに急な雷などの対策もありますか」
伊藤 気象予報士
「8日も関東は天気が急変しやすく注意が必要ですが、天気が変わりやすい時期ですので、天気予報をこまめにチェックしていただきたい」
「黒い雲が近づいてきたり、雷の音が聞こえてきたら、外にいたら屋内に入って携帯などで情報を確認してください。家の中にいたら、大切な電子機器のプラグを抜いておくことも対策の1つになります」
桝キャスター
「梅雨明けしたら夏本番ですが、暑くなるのでしょうか?今年も…」
伊藤 気象予報士
「1か月予報を見てみますと、全国的に(気温が)高い傾向です。7月下旬から8月の上旬にかけて、1年で最も気温が高くなっていく時期。それでこの気温の予想です。危険な暑さの日が多くなる可能性が高くなるということです」
「2023年は記録的な猛暑でしたが、2024年の夏も同じような暑さか、あるいはそれを上回るような暑さになってもおかしくないということになります。熱中症に厳重に警戒するようにしてください」
桝キャスター
「熱中症というと、夜寝るときも熱中症に警戒が必要といいますが、どうですか」
伊藤 気象予報士
「寝るときは室温を28℃以下に保つということが大事です。快適に眠ることができる上限は28℃となっています。エアコンの設定温度を28℃にしても、室温が下がらない可能性もあるので、温度計などで測ってみてください」
「また、エアコンの冷気が直接体に当たると体が冷えすぎてしまいますので、注意が必要です。さらに、夜寝る前にコップ1杯の水を飲むことも心がけて下さい」
桝キャスター
「寝る前にのどが渇いていなくても水分をとっておくことが大事ですね」
伊藤 気象予報士
「もし、のどが渇いて目がさめた場合は、そのときに飲むのも効果的です」
「また、寝ている間に体調が悪くなった場合や、同居されている方の体調の異変に気づいたときは、救急車を呼んでください。もし呼ぶか迷った場合は、『#7119』に相談するなどしてください」
*7月7日放送『真相報道バンキシャ!』より
伊藤宏幸 気象予報士
「よろしくお願いします」
桝キャスター
「この土日(6日・7日)本当に暑かったですよね」
伊藤 気象予報士
「本当に暑かったですね。7日の最高気温を見ていきますと、全国的に赤い表示で、紫の表示は35℃以上の猛暑日ということです」
「全国で最も気温が上がったのは、静岡で40℃。今年(2024年)全国で初めての40℃ということになりました。35℃を超えた地点も244地点となりまして、こちらも今年一番の多さとなりました」
桝キャスター
「8日以降、どうなるのか気になるのですが、どうでしょうか」
伊藤 気象予報士
「いま日本付近には熱い空気があって、晴れると35℃以上の猛暑日の目安となる暖気が、西日本から東日本に広がっています。さらに関東付近には熱い空気があります」
「この暖気に注目すると、8日もまだ(熱い空気は)残るような感じになりますので、関東から西日本、猛暑日の所がありそうです」
「9日になると、猛暑のピークはようやく越えていきそうですが、それでもまだ真夏日の目安となる暖気に、西日本から東日本、東北南部にかけて覆われた状態が続きそうです」
「そこで週間予報を見ると、8日の最高気温は、東京は37℃、今年一番の暑さになりそうです。関東の内陸ではまた40℃に迫る暑さの所も出てきそうですね。名古屋から福岡にかけても35℃と猛暑日が予想されています」
「9日以降は、曇りや雨となりますが、それでも30℃から33℃くらい。まとわりつくような蒸し暑さが続きそうです」
「また、新潟は傘マークが並んでいますが、8日・9日は、北陸や東北では非常に激しい雨が降って、大雨となるおそれがあります」
桝キャスター
「まだ7月頭で、梅雨が明けたら夏本番ですけれども、梅雨明けはいつ頃になるでしょうか?」
伊藤 気象予報士
「すでに沖縄・奄美地方は明けていますが、そのほか各地の平年の梅雨明けは、九州南部は7月15日頃、九州北部や中国地方・近畿・東海・関東甲信は19日頃、北陸は23日頃となっています」
「いまは太平洋高気圧が強まっていて、週の中頃から勢力が少し弱まって、また前線がしっかりかかってきそうです。今年の梅雨明けは大体、平年に近いあたりになると思いますが、それまでは梅雨末期の大雨に警戒が必要ということになります」
桝キャスター
「大雨というと6日、東京で『ゲリラ雷雨』もありました。とくに急な雷などの対策もありますか」
伊藤 気象予報士
「8日も関東は天気が急変しやすく注意が必要ですが、天気が変わりやすい時期ですので、天気予報をこまめにチェックしていただきたい」
「黒い雲が近づいてきたり、雷の音が聞こえてきたら、外にいたら屋内に入って携帯などで情報を確認してください。家の中にいたら、大切な電子機器のプラグを抜いておくことも対策の1つになります」
桝キャスター
「梅雨明けしたら夏本番ですが、暑くなるのでしょうか?今年も…」
伊藤 気象予報士
「1か月予報を見てみますと、全国的に(気温が)高い傾向です。7月下旬から8月の上旬にかけて、1年で最も気温が高くなっていく時期。それでこの気温の予想です。危険な暑さの日が多くなる可能性が高くなるということです」
「2023年は記録的な猛暑でしたが、2024年の夏も同じような暑さか、あるいはそれを上回るような暑さになってもおかしくないということになります。熱中症に厳重に警戒するようにしてください」
桝キャスター
「熱中症というと、夜寝るときも熱中症に警戒が必要といいますが、どうですか」
伊藤 気象予報士
「寝るときは室温を28℃以下に保つということが大事です。快適に眠ることができる上限は28℃となっています。エアコンの設定温度を28℃にしても、室温が下がらない可能性もあるので、温度計などで測ってみてください」
「また、エアコンの冷気が直接体に当たると体が冷えすぎてしまいますので、注意が必要です。さらに、夜寝る前にコップ1杯の水を飲むことも心がけて下さい」
桝キャスター
「寝る前にのどが渇いていなくても水分をとっておくことが大事ですね」
伊藤 気象予報士
「もし、のどが渇いて目がさめた場合は、そのときに飲むのも効果的です」
「また、寝ている間に体調が悪くなった場合や、同居されている方の体調の異変に気づいたときは、救急車を呼んでください。もし呼ぶか迷った場合は、『#7119』に相談するなどしてください」
*7月7日放送『真相報道バンキシャ!』より