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天皇陛下「夕やみのせまる」 歌会始の儀

2015年1月14日 14:53
天皇陛下「夕やみのせまる」 歌会始の儀

 新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が14日、皇居で行われ、秋篠宮家の佳子さまも初めて出席された。

 歌会始は、天皇皇后両陛下や皇太子さまをはじめ皇族方、そして、およそ2万1千首の一般公募から選ばれた10人も出席して行われた。今年のお題は「本」で、古式ゆかしい節回しで歌が詠み上げられた。天皇陛下は「夕やみのせまる田に入り稔りたる 稲の根本に鎌をあてがふ」と詠まれた。毎年皇居で自ら行っている稲作について秋の夕闇が迫る中で刈り取りをしたときのことを詠まれたもの。

 また、成年皇族となり初めての出席となった秋篠宮家の二女・佳子さまは「弟に本読み聞かせゐたる夜は 旅する母を思ひてねむる」と、弟の悠仁さまに本の読み聞かせをする様子を詠まれている。

 来年の歌会始のお題は「人」と決まった。