文化庁は国の重要文化財に指定されている美術工芸品の追加調査の結果、国宝３件を含む少なくとも１８０件が所在不明になっていると発表した。

　文化庁は去年７月、国宝１件を含む少なくとも１０９件が所在不明で、調査が終了していないものが２３８件あると公表していた。その後の追加調査の結果、２３８件のうち、新たに７２件が所在不明であることが判明し、所在不明の重要文化財は国宝３件を含む１８０件に上ることが分かったという。

　このうち所有者の転居や死亡のため所在が分からなくなったものが１０９件、盗難にあったものは３３件だった。

　このほかに、まだ所在確認が終了していないものは６８件あるということで、文化庁では確認作業を進めるとともに、所在不明の１８０件についても引き続き追跡調査を行うとしている。