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厚労省、法律条文に“誤字”職員を行政処分

2015年2月20日 18:00

 厚生労働省は去年6月に成立した法律の条文に誤りが見つかり、関係職員の行政処分を19日付で行ったと発表した。

 厚生労働省によると、誤りがあったのは、去年3月に国会に提出され、6月に成立し公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律の条文で、「労働者の健康の保持」とすべきところを「労働省の健康の保持」としていたという。去年12月に出版社からの指摘で発覚したが、厚生労働省は、国会議員に説明するのに時間がかかったとして、20日になって官報に正誤表を掲載した。

 厚生労働省では、去年、労働者派遣法案の条文に誤りがあったほか、医療・介護関連法案の国会議員への配布文書にも記載ミスがあったばかり。この2つの問題を受けて、再発防止チームが立ち上がった1か月後に今回問題となった法案が成立している。

 厚生労働省は、当時の担当課長に文書で厳重注意を行い、今後は条文の読み合わせる担当者の数をさらに増やすなど再発防止策を講じるとしている。