「線虫」でがん診断 研究チームが発表
「線虫」の動きでがんを判断する新たな診断方法を九州大学などの研究チームが発表した。
線虫を使ったがんの診断方法を発表したのは九州大学大学院の広津崇亮助教と佐賀県の伊万里有田共立病院の園田英人医師などのグループ。
線虫はにおいをかぎわける能力が犬と同じくらい優れていて、好きなにおいに寄っていく。この特性を生かし、がん患者と健康な人の尿にどう反応するか調べたところ、がん患者の尿にだけ寄っていくことがわかった。
線虫ががん患者をがんと診断した確率は95%以上で、早期のがんにも反応したという。実用化には10年はかかるということだが、がんの早期発見につながると期待されている。