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「もんじゅ」運営組織 新理事長に児玉氏

2015年4月1日 21:51
「もんじゅ」運営組織 新理事長に児玉氏

 高速増殖炉「もんじゅ」の点検漏れなどで安全管理体制の不備が問題となっている日本原子力研究開発機構の新しい理事長に児玉敏雄氏(63)が就任した。

 高速増殖炉「もんじゅ」は、点検漏れなどトラブルが相次いだことで、原子力規制委員会に13年5月から、運転再開準備の停止を命じられている。こうした中、三菱重工業の副社長だった児玉氏が1日、「もんじゅ」を運営する日本原子力研究開発機構の新しい理事長に就任した。

 児玉新理事長は会見で、もんじゅの運転再開は最重要課題だとした上で、原子力規制委員会から停止命令の解除をできるだけ早く得られるよう、自ら率先して安全文化の定着に全力で取り組んでいくことを強調した。

 日本原子力研究開発機構は、停止を命じられて以降、改革を行って来たが、改革の検証を行っている外部有識者の委員会は、機構が規制委員会に提出した報告書で、点検していない機器の数を大量に間違えるミスがあったことなどを指摘し、今後も改善を続ける必要があるとの検証結果を先月とりまとめている。