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患者8人死亡 執刀医が反論文書を提出

2015年4月3日 1:23
患者8人死亡 執刀医が反論文書を提出

 群馬大学病院で、腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題で、過失を認めた調査委員会の最終報告に対し、執刀医が、反論文書を提出していたことがわかった。

 群馬大学病院は、同じ執刀医による腹腔鏡手術で男女8人が死亡した問題で、先月、「全ての死亡事例で過失があった」とする調査委員会の最終報告書を公表した。

 病院によると、その後、執刀医が「過失の判断に妥当性はない」とする反論文書を提出し、最終報告書で問題が指摘された患者への事前の説明については、1時間以上行い手術前の検査も十分だったなどと主張しているという。

 また、病院は、最終報告書について、執刀医からのヒアリング結果が外部委員に十分に伝わっていなかったとして、追加調査を行うとともに、病院の体制について総合的に検証する別の委員会を立ち上げるという。

 執刀医は、先月末で病院を退職したという。