拉致調査委間もなく1年 家族から焦りの声
北朝鮮が拉致被害者を含む日本人行方不明者の全面的な調査を行うとした「特別調査委員会」の設置から間もなく1年。拉致被害者の家族らは16日、超党派の国会議員らで作る拉致議連の総会に出席し、いまだ北朝鮮からの回答がない現状について、焦りと不満を口にした。
「報告書うんぬんというよりも、北にいる被害者家族を即刻帰せというのが最終目的です」-拉致被害者家族会の飯塚代表はこのように述べ、拉致問題の解決に向け、政府に国際社会と連携しての一層の努力を求めた。また、来月4日で北朝鮮が「特別調査委員会」を設置して1年になることについては、「時期的に何かが動き始めるだろうという期待はしています」と話した。
拉致被害者・横田めぐみさんの父・滋さんは被害者家族の高齢化に触れ、「(家族は)非常に焦っていると思いますので、今回限りは期待してもできないということはやめてほしい」と焦りをにじませた。