「ほっと」産経新聞・前ソウル支局長が帰国
韓国からの出国を禁じられていた産経新聞の前ソウル支局長は、出国禁止措置が解除されたことを受け、14日夜、帰国した。
産経新聞の前ソウル支局長・加藤達也氏は、朴槿恵大統領の名誉を傷つけたとして起訴され、8か月以上、韓国から出国できない状態が続いていた。しかし、14日、韓国政府が出国禁止措置を解除したことから帰国し、午後7時半頃に羽田空港に到着した。
加藤達也前ソウル支局長「(帰国して)今ちょうどほっとしているところです。自由に移動したりすることを制限するのは、非常に大きな問題だなと。まだ裁判が続いているので、これから一生懸命頑張らなきゃいけないなと、そういう気持ちも強いですね」
加藤氏の出国禁止措置をめぐっては、日韓の外交問題になっていたほか、国際社会からも批判が出ていた。韓国としては、日本との関係改善を模索する空気が高まる中で、懸念材料を取り除いておきたいという思惑があったものと見られる。
産経新聞の小林編集局長は、「名誉棄損罪に問われている裁判は継続している。これは言論の自由の侵害であり、一刻も早い起訴の取り下げを求める」とコメントしている。