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急激に滑走路の視界悪化 アシアナ機事故

2015年4月16日 16:22
急激に滑走路の視界悪化 アシアナ機事故

 14日夜、広島空港で起きたアシアナ航空機の着陸失敗事故で事故当時、滑走路の視界が400メートルにまで悪化していたことがわかった。

 事故から3日目、現場には国土交通省の事故調査官や警察が入り、本格的な調べを行った。原因究明が急がれている。事故はアシアナ航空の旅客機が着陸に失敗し、乗客・乗員27人がケガをしたもの。気象庁がデータを解析したところ、着陸許可を出した5分前は滑走路の視界は1800メートル以上と良好だった。しかし、事故が起きた当時、視界は400メートルにまで悪化したという。元パイロットによると視界400メートルでは滑走路はほとんど見えないという。

 国土交通省運輸安全委員会・日野和男航空事故主管調査官「14日は雨、若干視程も悪かったと聞いている。その辺も含めてクルーにインタビューの中で徐々に話が聞ければ」

 16日午後からは機長や管制官らの聞き取り調査が行われ、当時の視界についても調べているとみられる。また午前中は、機体のすぐそばで調査をした。また、引き続き事故機がぶつかったとみられる誘導装置も詳しく調べた。

 一方、閉鎖が続く滑走路では空港関係者が総出で散乱した残骸を集めた。空港の再開に向けて徐々に動き出しているものとみられる。