箱根山で現地調査 規制エリア内の映像入手
火山活動が続く神奈川・箱根山では8日朝、火山ガスの専門家が現地調査を行った。日本テレビは、専門家が大涌谷の規制エリア内で撮影した映像を入手した。
映像を撮影したのは、長年、箱根山で火山ガスの調査を行っている東海大学・大場武教授の研究室。箱根町の許可を得て、8日朝から大涌谷で火山ガスについて調査を行った。大場教授によると、以前よりも二酸化硫黄の臭いが強くなったと感じたという。
研究室では、規制エリアの中で地面から噴き出している水蒸気などを採取して、その中に含まれている火山ガスの成分を詳しく調べた。この日の調査の結果、先月に比べて、火山ガスに含まれる二酸化炭素の割合が高くなっていることがわかった。大場教授は、地下のマグマが上昇し、火山活動が活発になっている可能性があるとしている。
大場教授はこのデータが噴火の前兆かわからないとしているが、今後も定期的に調査を続けていきたいとしている。