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最多の323回発生 箱根山の火山性地震

2015年5月11日 8:26
最多の323回発生 箱根山の火山性地震

 神奈川県の箱根では10日、一連の火山活動の中で最も規模の大きな地震が起きた。気象庁は、大涌谷周辺で小規模な噴火が起きる恐れがあるとして警戒を呼びかけている。

 10日、箱根山では先月末に火山活動が始まってから一日あたりでは最も多い323回の火山性地震が発生した。このうち、午後6時7分ごろに起きた箱根山付近を震源とする地震では、町役場のある箱根町湯本で震度2の揺れを観測した。この地震の規模を示すマグニチュードは3.1で、先月末から続く火山活動の中では最も規模の大きなものだった。箱根で体に感じる有感地震を記録したのは今月5日以来のこと。

 気象庁は、大涌谷周辺で小規模な噴火が起きる恐れがあるとして、引き続き警戒を呼びかけている。噴火口にあたる大涌谷では、地面が隆起していることから、8日から人の立ち入りが禁止されているが、箱根町は11日、専門家の意見を聞いた上で、温泉を管理する職員などの立ち入りを認めるかどうか改めて検討する予定。

 一方、大涌谷以外の観光施設は通常通り営業しているが、この土日は普段の土日と比べると客が少なかったという。箱根町は「立ち入り規制は大涌谷を中心としたごく一部なので、箱根観光を楽しんでほしい」と呼びかけている。