政府調査団が口永良部島視察、対応協議へ
29日、爆発的噴火が観測された鹿児島県屋久島町の口永良部島・新岳。30日朝は政府の調査団が上空から口永良部島を視察し、専門家たちによる観測も行われている。住民たちが避難している屋久島から中継。
屋久島には3か所の避難所が設けられている。このうち宮之浦公民館には24人の住民が避難していて不安な一夜を過ごした。
内閣府の赤澤副大臣を団長とする政府の調査団は、30日朝、鹿児島市をヘリコプターで飛び立ち、噴火のあった口永良部島に向かった。この後、上空から視察し、屋久島で屋久島町の荒木耕治町長と面会して今後の対応を協議する予定。
29日午前9時59分ごろ、爆発が観測された新岳では、火口からすべての方角に火砕流が広がり、約2キロ離れた向江浜に到達したことがわかっている。火山の専門家も30日朝、上空から観測を行うためヘリコプターで現地に向かった。午後3時から東京で火山噴火予知連絡会の拡大会議が開かれ、今後の観測体制などについて話し合われる。避難がいつまで続くのか、まったく先の見えない状況に住民たちの不安が募っている。